春の訪れと経過観察

2019/02/06


(ナインテイルドフォックスは売り切れで買えなかったのでビールタワーで乾杯!)

抗がん剤治療も予定していた6回を終え、先週仕上げのCT検査を受けてきました。
手術前に検査して以来なので、半年ぶりくらい??

前回CT検査した時は毎日色々な検査が続いていたり、こころはショック状態で自分以外のすべてが勝手に進んでいったため、そんなに色々考える余裕がなかったんですが。
今回はひと味違いましたね。

これで終わりなのか、終わらせてもらえないのか、、、
考え始めると無限ループが止まらなくなるので、
なるべく見ないように、考えないように、この一週間を過ごしてきました。

考えないようにしていても、何か他のことをしていないとすぐに結果のことをあれこれと考えてしまう。
すぐお腹痛くなるし、食欲もないわけではないけれど、眠りも浅く、食も進まない日々を過ごしておりました。

検査の結果を聞く日も、朝から落ち着くわけもなく。
体調自体はいいし、顔色も良くなってきたし、
でも、“絶対大丈夫”なんてものが世の中にはないということは、自分が一番よくわかっている。

願掛けも込めて、足元は華子の幸福ソックス!
お守りに謎のハンカチ、最近贈り物された本、など、いろんな人に勝手に頼りながら笑、病院へと向かいました。

1時間前の採血も済ませ、
勝手に診察の予約が増えていないことを確認し(受付で最初に渡されるカルテに勝手に次の予約が増えていることもあったので、ドキドキしながら受け取りました)いつもの採血の上手な人に当たり、少し安心しつつも、予約の時間まで母とぷらぷらお散歩をしました。(病院でじっと待つのにはとてもじゃないけど耐えられなかった!)

ヒヤヒヤバクバクしながら順番が来るのを待ち、診察室へ。いつもながら表情に出さない先生…読めぬ…

「これ血液検査の結果です。
血液検査の結果も問題ありませんね。
CTの画像にも再発を疑われる所はありません。
ひとまず治療は終わり、経過観察です。
お疲れ様でした。」




わーーーーーん。




ものすごく嬉しかった。

でも負けず嫌いなので先生の前では泣かなかった。
幸せそうな妊婦さんたちの待合室の雰囲気を壊すこともなかった!(急に告知された時は待合室の隅っこで大泣き)
お会計を待ちながらポロポロと涙が流れました。

嬉しいのと、心底ほっとしました。

母よ、今日も病院に付いてきてくれて本当にありがとう。
母以外の家族も、寄り添ってくれて本当にありがとう。
友人たちにも何度も助けられました。
職場の人の理解にも助けられました。

周りに恵まれていることに関しては様々な場面で嬉しい時も悲しい時も、事あるごとに思い知らされました。別に今までもひとりで生きてきたわけではありませんが、もう少し周りに素直に甘えてもいいのかな、と思えるようになれました。

というわけで、(まだまだ寒い日は続くのでしょうが、)
期せずして春の訪れ。

人生の3つの坂。
上り坂、下り坂、まさか。
今後も私の人生にいつなにが起こるのかは分かりませんが、分からないからこそ、大切なものと大切な人を日々慈しみながら、元気に過ごしていきます。


みなさんほんとうにありがとう。


悲しいこと、つらいことが起きても、日常は変わらないものだということを実感した半年でした。
悲しくてもつらくても、誰かとおいしいものを食べよう!
ひとりでぐるぐると絶望の中をさまようのは得意分野だけれど、ひとまず今は考えない、見ないようにする、という得意技も身につけました。
これからも、そんな風に生きていけたらなあ、と思っています。たくましく、しなやかに。

これからも私の人生は続いていくようですし、
経過観察という言葉通り、きちんと検査には通う。
おいしいご飯を作って食べて、
運動もする(なるべく、する気持ちを持つ…)!
みなさんもすこやかな生活を♡