増えよ!白血球!

2018/10/04

ここ数週間私のからだの内側で、白血球を増やせ!作れ!血小板を増やせ!しっかり働け!サボるな!とムチを打たれてきた骨髄。

抗がん剤は、分裂&増殖が活発な細胞を攻撃するので、髪の毛が抜けたり、爪がもろくなったりすると言われております。そして、血液の成分をつくる骨髄も同様に、攻撃されてしまうわけです。

私は抗がん剤の副作用がおそらく軽いほうなのですが、
唯一ダメージが大きかったのが、この骨髄でした。

がん(癌)治療の副作用 骨髄抑制とは|がんを学ぶ

白血球の中でも、好中球というからだを外敵から守ってくれるヒーローが減ると、体に入ってくる外敵に抵抗できないためヤバイと言われております。

もともと白血球が有り余っているタイプではないらしく、抗がん剤投与から2週間ほどで白血球が減り始めるそうなのですが、私も例に漏れず白血球があれよあれよと言う間に減ってしまい、一時期、好中球の数が240まで減ってしまいました。

※ちなみに好中球が500より下回ると、こちらのランク付けをされます。Grade4: 生命を脅かす、または集中治療や緊急処置を要する事象。

(°_°)わーお、そんなに低くなったのー。と、本人は呑気に構えていたんですが。

厄介なのが、このように、白血球が減って細菌に対してノーガード状態であっても、本人に自覚がないこと。また、明確に白血球を増やせる方法はなく、新しく造られ、増えるのを待つしかないということです。

お医者さんから言われるのは、ナマモノはダメだよ、手洗いうがいをしてね、マスクをして、人混みには行かないこと。という至ってシンプルなもの。にんにく食べるとか、レバー食べるとか、なんかひとつくらい打開策はないのかしら、と思ったものですが、基本が大事ということにして、手洗いうがいを徹底しました。

そこまで数値が低くなると、G-CSF製剤というドーピングの注射(グラン注射とも呼ばれます)を打ちます。最低値を更新してから、3日間病院に注射を打ちに通うわけですが、連日病院に通うほうが、よっぽどいろんな菌にさらされるのでは…?と若干モヤモヤしつつも、ドーピングの甲斐あり、3日後には数値がグンと上がっておりました。ですが、残念なことに、モタモタしているうちにドーピング効果が切れて再び数値が下がってしまい、最終的には自然に上がるのを待つ、という原始的な結果に終わりました。

この一連の流れから、私の白血球は少ない上に減りやすく、増えるの(回復)が遅いと判断され、2回目からは別のドーピング注射を打つことになりました。

ジーラスタ様の登場です。

こちらのジーラスタ様、手のひらサイズの注射のくせに、なかなかいいお値段。東京ー大阪間を余裕で往復できます。しかも、抗がん剤投与から24時間以降、72時間以内に打たないと効果が出ないんですって!

そんなこと言われたら、なんとしてでも行かねば、と思うじゃないですか。わたくし、苦手な早起きをして、ちゃんと行きました。

台風一過の青空のもと、乱れまくったダイヤの大混乱の中、入場規制のかかるギュウギュウの満員電車に揺られ、朝イチの予約に間に合うように………!(心配した姉が、一緒に病院までついてきてくれたんですが、姉は満員電車に乗りこむことができず、私を一人残して離脱しました笑。)

ボロボロになりながらもしっかり予約時間前に病院に着き、さあ!いよいよ注射を打とう!という段階になって、信じられないことに、ジーラスタの在庫がないと言われ、一度家に帰されました(°_°)笑。

72時間にはちゃんと間に合ったのでよしとしますが、必死の思いで打ちに行ったお高いジーラスタ様の効果がどれほどのものなのか、楽しみですね。

ちなみに、1クール目で3日連続打ったグラン注射では、骨髄にムチを打って頑張らせるので、その副作用でコツコツコツコツコツコツ…と骨の奥をノックされ続けるような腰痛を味わいました。今回もそれが来るのかしらと怯えております。

今の時点では、注射した日とその次の日は、発熱と、膝と足首の関節痛に襲われダウン。1クール目は関節が痛くならなかったので、おそらくジーラスタの副作用なのかな、と推測。3日目の昨日は痛みもなく発熱もなく、腰痛もなし。

今後の採血次第とはいえ、3クール目からは、さくさくスケジュールを組んでこなしていきたいものです。


(ジーラスタ様の効果)