突然の告知

2018/06/20

この日は検査結果を聞きに行く日でした。
私としては卵巣嚢腫のつもりでしたので、一人で行くつもりでした。しかし、紹介状をもらって検査に行くことを母に報告したところ一緒に行くと言って聞きませんので、この日は二人で行きました。

前回の診察は予約せずに行ったこともあり、紹介された先生ではありませんので、主治医の先生とはこの日が初対面でした。

そこで聞かされたのが、
両側の卵巣に悪性とみられる腫瘍があるということ。
卵巣は両方とも摘出すること。
他の部位からの転移ではないかを調べるということ。
でした。

その場で手術の日程と事前の検査の日程が決まりました。
首から下のCT検査と胃カメラ大腸カメラの内視鏡検査。
内視鏡検査は違う科になるらしく、別日で診察の予約。
全てが淡々と決まっていきました。

自分のことではないような、不思議な気持ちでしたが、
血の気が引いていくのを感じました。
私、子ども産めないのか。
両親に孫を抱かせてあげることができないのか。
それが一番最初の感想でした。
母と一緒に聞いたからかもしれません。
今年の5月に父方の祖母を亡くし、親戚の子どもが可愛かったのもあり、自分もいつかは、と思い始めた矢先でしたので余計にそう思ったのかもしれません。
結果を聞いた時は驚くことに涙は出ませんでした。

診察室を出てから、泣きました。
私の通う病院は、産婦人科なので、待合のベンチには妊婦さんがたくさんいます。
羨ましい、と思ったわけではありませんが、
自分がなることのできない姿の人を見て、
涙が止まりませんでした。
母がついていてくれて本当によかった。

その日のうちに子宮体がんの検査、血液検査、レントゲン、心電図、尿検査をしました。

午前中のうちに終わったので母とランチをしました。
スープストックで食欲のないままカレーを頼み、
味のしないカレーを食べました。
卵巣がん、とGoogleで検索しては、怖くなってすぐに画面を消しました。

午後から仕事へ行き、上司に報告をしました。
私は大学生の頃から今の職場で働いており、10年以上も働いているので、東京に出てきてからは親以上に過ごした時間が多く、私からすれば第二の父のような存在です。

言われた方もショックが大きすぎるよなあ、
と今となっては思いますが、
ボロボロ泣きながら話をしました。

働いている間も、まさに情緒不安定。
ふとした瞬間に、どうして私が。なんで?
という悲しみに飲み込まれそうになりそうになりながら。
ただ、働いているからこそ、
気が紛れたという部分も大きかったです。

この日は目が冴えてなかなか寝つけませんでした。