姉の結婚

2019/06/01

もう6月ですって。
早いもので病気のことが分かった去年の6月から、一年が経とうとしています。

最近の私はというと。
相変わらずな日々を過ごしています。
おいしいものを食べて、おいしいお酒を飲んで、好きな人たちと過ごして、よく眠り、よく笑い、酔っぱらった果てに感極まって泣くことはあっても、悲しい、苦しい、つらい、そんな気持ちになる頻度がここ半年で随分と減ったように思います。

喉元過ぎれば熱さを忘れる、とはよく言ったもので、
あんなに悲しかったり辛かったりしたはずなのに、
なんかもう色々と忘れている時間の方がずっと長い。

今日のこと、明日のこと、今週末のこと、来月のこと。
病気のことがあってから、先のことなんて少しも考えられなかったけれど、一年先のオリンピックのチケットを申し込むくらいの余裕がいつの間にか育っていたようです。
せっかく申し込んだんだし、当たるといいな。

さて、タイトルの通り、本日は姉の結婚式です。
時の流れの速さ、大きな変化のある一年だったことを改めて実感しています。
去年の5月に祖母が亡くなって家族が久々に集まり。
その後はあっという間に私の病気問題で両親と姉ふたりにはたくさんの迷惑をかけたし、たくさん助けられたので、こうしておめでたい出来事があると心から嬉しいです。

しっかりおっとりマイペース長女
気配りと働きものマイペース次女
ワガママし放題なマイペース三女

という三姉妹の末っ子が私です。
遠く離れた場所で3人それぞれ暮らしています。
暮らしの中で色々とあるけれど、
家族がこの人たちでよかった、と思えることは、
なんて幸せなことなのでしょうね。

今日結婚する次女はわたしの姉とは思えないくらいにアクティブで、バイクも乗ってたしスポーツも得意だしオシャレで素敵なひとです。そして優しい。歳が離れているのをいいことに甘えてばかりでした。子どもの頃は、というよりは最近までとても仲がいい関係とは言えなかったのですが、今日という日を迎えたのはきっとわたしが病気になったからなのだろうなあと考えると、いいことだなんて、ひとかけらも思えないけれど病気になっても続くこの人生も捨てたものではない。そう思わせてくれる人がいることはとても素晴らしいなと思うのです。

手術のすぐ後に会いにきてくれたとき、わたしは起き上がるのがやっとで立てない歩けないというボロボロ状態。
そんな時に体を拭いてマッサージしてくれたのが姉です。
その時のことはだんだんとおぼろげな記憶になりつつありますが、あの時受けた優しさとご恩はこの先もずっと忘れることはありません、という気持ち。

考えれば考えるほど、大泣きする予感しかありませんが、
笑顔で、今日という日を過ごせたらいいなと思います。


光の射す方へ。